賃貸に関する基礎用語集

アパートやマンションを借りる際によく出てくる用語

【目次】

賃貸契約

入居審査 年収(家賃を滞納する可能性が低い)、職業(支払い能力があるかどうか)、連帯保証人(物件によっては保証会社に入ることで不要になることも有)、人柄・雰囲気(集合住宅で問題を起こしそうにないかどうか)など。
契約交渉の際に審査されて家主に報告されてOKであれば契約成立となる。
免許番号 例:青森県知事免許(6)第2573号など。
()内の番号は5年に1度更新する。番号が小さくても、借主への対応については関係がない場合が多い。
敷金 賃借人が賃貸借契約を結ぶときに、家主に払う金銭で、家賃の不払いなどの自体に備える意味で徴収される。
賃貸借契約が終了して明け渡すときには、未払い賃料等があればその分を差し引かれた額が返金される。その他、敷金で賄われる内容は物件によって異なる。
礼金 契約締結時に謝礼として家主に支払われる。昔の風習の名残り。敷金と違い、退去時の返還なし。
仲介手数料 契約が成立したら不動産業者に支払う手数料のこと。上限が宅建業法で決められていて、その範囲内で設定されている。
共益費 アパートやマンションなどの賃貸集合住宅で、共用部分(エントランスや廊下・階段など)の部品交換や清掃にかかる費用、共用部分に関する使用料。
管理費 物件の管理にかかる人件費、建物維持のための補修にかかる費用のこと。
駐車料 駐車場利用は家賃と共に月額費用を支払う。2台駐車する場合は追加の料金が発生する場合もある。
フリーレント 設定した期間内の家賃を免除すること。設定期間内に解約すると違約金が発生する。契約書に特記事項が明記されている。

部屋の表記

LDK L→リビング(居間)、D→ダイニング(食事室)、K→キッチン(台所)のこと。
リビング・ダイニング・キッチンが1つになっているのがLDK、ダイニング・キッチンが1つになっているのがDK。
例:4LDKとなっている物件は、リビング・ダイニング・キッチンのほかに、部屋が4部屋ある間取。
1R ワンルーム。キッチンと居間の間に仕切りがなく、他に部屋がない1部屋のタイプ。
1K キッチンが3~4帖以下で他に1部屋あり、キッチンと部屋が壁で仕切られているタイプ。
1DK・2DK キッチンが3~4帖以上で8~9帖以下なら、DK(ダイニングキッチン)という表記。
これ以上の広さになると、LDKという表記になる。DKのほかに1部屋あれば1DK、2部屋あれば2DKとなる。
ロフト 屋根裏部屋や部屋の一部を2段にした上段のスペースのこと。
収納スペースや物置のほか、寝室として活用ができるものもある。
クローゼット 収納スペース。主に衣類を収納スペースに作られることが多いため、ハンガーをかけるパイプが付いているものが多い。

駐車場・物置などの表記

カーポート 柱と梁だけで作られた、屋根付きの駐車場のこと。
ロードヒーティング ヒーターや温水パイプなどで路盤内を暖め熱伝導により融雪を行う。

お風呂について

給湯器 湯沸器のホースを介してお湯が出る場合と、蛇口に切り替えが付いている場合がある。切り替えの場合は、出る蛇口が冷水と同じ。
電気温水器 電気料金が安くなる深夜電力を利用して湯を沸かし、貯湯槽に蓄えておいて炊事や洗面、入浴などの給湯に利用する機器のこと。
ユニットバス 防水性の高い素材で、床・壁・天井などを一体化して成型した浴室。
「風呂とトイレが一体になっているもの」という認識は間違い。
浴室だけのタイプと、バス・洗面・トイレの3点を組み込んだタイプがある。
バランス釜 浴槽に隣接して給湯器が設置されているタイプで追い焚きが可能。
浴室を広く使うために給湯器が屋外に設置されている場合もある。
1坪タイプ浴室 浴室の広さが1.8m×1.8mのサイズを1坪タイプ浴室という。1坪タイプのユニットバスも多く、浴槽が大きいためゆったりとくつろげるのが特徴。
オートバス 浴槽内のお湯に変化があると、キッチンやリビングからでもボタンで操作できる浴槽のこと。
お湯はりや沸かしなおしを手動でするタイプと、設定すれば湯量や温度を一定に保つ自動タイプがある。
浴室乾燥機 浴室内を乾燥させることにより、カビの発生が少なくなり掃除がしやすい。種類によっては衣類を乾かせる機能がある。電気式・ガス温水式・天井付け・天井埋め込み(ビルトイン)・壁付けなどのタイプがある。

トイレについて

浄化槽 水洗便所の汚水を下水道に流すときに、微生物の活動で汚水を浄化する設備。
ウォシュレット 温水洗浄・乾燥・暖房などの機能がある便座のこと。
「ウォシュレット」はTOTOの商標登録なので、一般的に、温水洗浄便座・洗浄機能付きトイレなどと呼ぶことがある。
簡易水洗トイレ 汲み取り式のトイレだが、見た目には水洗トイレと変わらない。
水を使用するため汲み取り頻度は多くなる。下水道の設備が十分ではない地域で、水洗トイレにできないということもある。

キッチン・暖房・エアコンなど

IHヒーター 磁力線を使って鍋底を発熱させる調理設備のこと。プレート部分は熱くならず、部屋の空気を汚すこともない。平面のため手入れもしやすい。
オール電化システム 暖房設備やキッチン、給湯設備など、住宅内の熱源を全て電気を利用したシステム。お得な深夜の電力を活用したり、ソーラーパネルで発電した電力を売電することでランニングコストを抑えられる。
FF式ストーブ 屋外へ装置を繋ぎ、ファンで給排気を行うストーブのこと。室内の空気を汚さないため換気の必要がない。
パネルヒーター 放熱する部分がパネル型の広い面積であり、電熱線から熱を伝播させる暖房器。
温水を温めるタイプもある。電気・ガス・灯油を熱源として、いずれも火を使用しない安心感があり、薄いので部屋のスペースもとらない。
空気が汚れないうえに騒音もないが、すばやく室内を温めることができない。
蓄熱式暖房 室温と希望の蓄熱量を設定しておけば、スイッチON/OFFの必要がない。
電気料金の安価な深夜電力を利用して蓄熱レンガに熱を蓄えて自動放熱する。24時間自動運転で、部屋が冷えきることがない。